おじさんなりのやさしさってのは/よーかん
で
コンクリーの角に
かかとで立つ感じに
黄色い線の内側で
靴半分空中に晒したまま線路をジッと
睨むポーズと出ました
ソイツ
まあボクの斜め手前に立ったわけです
感傷的な青春モーメントを
邪魔された怒りと
感傷的な青春モーメントに
飲み込まれていた自分を
晒していた照れが
見事にその横顔に
現れているの確認して
とりあえず
安心しました
普段は携帯灰皿に
キッチリとしまう吸殻も
あえてピンと線路に弾いて
ソイツの後ろを
通りすぎてやるために
歩き始めると
(気合試してやるよって距離ね)
やっとチラリと
ボクの顔を確認しました
ソイツ
タバコと缶コーヒーのおかげです
どうでもいいじゃんよ
そういう表情を向けれた
このオジサンに
ホットしてました
憑き物が落ちるってやつです
ストンと
すれ違うまえの一瞬のことですが
ソイツ
まあ全部
ボクの勝手な
妄想かもしれませんが
ね
そんなとこです
昭和育ちですから
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