かえる/
あぐり
ちが双子になって浮かんでいよう
そうして今度はわたしにもあたたかいものを注いで。
おんなじ体温になって
そうしてわたしの朝を孵して。
もう一度帰れるのなら
今度はいっしょに泣いてみよう
あの朝に失ってしまったものをぜんぶ
大きく息を吸い込んで取り返したい
なんにも知らない頃に戻ったらきっと
あなたはわたしの体温を冷たいだなんて、
言わないよ
ぜったい
ぜったい
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