魂は柔らかく剥き出したまま/セキラボ!
 

洒落た言葉で
君の夜が過ぎていくのなら
体を時々
すきま風が吹くだろう


飾り付けた言葉は時々
心を装うよ
夜にはそんなイミテーションだって
必要だったりするよね


僕が言葉をあげるよ
僕が言葉をあげよう


遠くでゆらめいているかがり火のように
忘れられない言葉が胸を抉じ開け続ければ
魂は柔らかく剥き出したまま
沸々と涙が蒸気になっていくだろう


昔何処かで見た
まばゆく白い朝陽のような言葉なら
赦されるかも知れない
そんな言葉にはそれなりの覚悟があるもんさ


僕が言葉をあげるよ
僕が君に言葉をあげよう


それはおしゃべりがしたいからでも
君を抱きたいからでも
無くて



ただひとつ


僕は寂しいんだ
頭を撫でて欲しいんだ
良く頑張ったね
もういいんだよ
って
言って欲しいんだ


頬の艶、強い瞳、美しい唇


僕が君に言葉をあげるよ
僕が君に言葉をあげよう
僕は君の
傍にいるよ










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