夜想曲/
藪木二郎
猫ってのは厄介だ
初めから詩になっちゃってる
サーカスってのもそう
初めからそうだ
銀蠅
なんてのも案外
詩になっちゃってんのかもしんない
けど僕は
猫の詩の詩人が好きだから
猫の詩は絶対
絶対ものにしたい
初めから詩であるもんを
僕が詩にする
僕の詩にする
これは詩に
夜想曲とか遁走曲とか
そんな題をつけちゃうような
そんな厄介だ
攻めかたを変えよう
猫派
犬派
その犬を
狼にしないよう詩にしていこう
けど僕は
やはり月に吠えたいんだ
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