オートリバース/ジャイコ
 
中に溜まった水をあけてしまい
(それはそろそろ腐ってしまいそうだったから)
地面をひたひたにしてわたしは
(時々粘っては私の背筋を凍らせるのだけど)
足先でかき混ぜた泥を拭っては
(きっとあまい味がするんだろうそれは)
自らの顔に体に塗りつけていく
(なんて美しくない世界なんだろうここは)


あたし
きみを
見失ってから

いうもの
とっても
きみが
すきになった
みたいだよ

だっていまも
きみのこと
ばかり
かんがえて
いて
なみだが
とまら
ないんだ
まったく。


皮膚の奥の温度はきっと
あの日の君の体温と一緒で
ヒトの
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