「名」馬列伝(14) メジロアルダン/角田寿星
びかけたところでスパートをかける。
毎日王冠とは逆の立場だ。しばらくの競り合いも、最後の最後で力尽きる。3着。
屈腱炎で1年近くの休養後、彼は再び秋の楯を争う闘いに赴いていく。
内からするすると伸びてきたヤエノムテキが直線抜け出した。
セーフティーリードを保ったかに思えたが、そこで外から差してきたのが、彼だった。
一完歩ごとに差を詰めていくも、アタマ差だけ凌がれる。2着。
屈腱炎を再発してからは、往年の走りはもはや取り戻せなかった。
3歳春から6歳秋まで3年半の競走生活で、わずかに14戦。
2年半以上が故障による休養だった。
種牡馬入りしてからは、福島2000mのレコ
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