ばいばい、レトロニカ/しろいろ
 
きらきらと光る血ホースで撒いていこう、ゾンビさんたちここまでおいで」

ふと目蓋を開く。ここは夢のなかかも知れない。ゲンジツかもしれない。顔のないゾンビさんたちが追いかけてきますー、ミカはいつもの笑顔でホースで水を撒いて走っていく、置いていかれないようにするのは大変だ。きらきら跳ねる滴は血みたいだね、きっと、瞬間瞬間に蒸発していく蜃気楼のようなラブなんだ。ばいばい、レトロニカ、おもいでのなかで眠りこけた、なつかしい未来たち。






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