葦の上を歩くので傘へは/井岡護
 
朝に
29がいきり立ち
(以上を基準とする)


また始まったと父が巨大な髭が地を打つと言う
割り当てはめる鉄か金属であれば
網が落ちては落ちては

 坂に形態を持つ石を落としてはならない
 それらはいずれあなたの氷に
 赤い線分を弾ませて
 まるで自分があたり一面で



(こうして少年は問う) ほらそこでは一つの果実が基準となる
戻るがいい
もう一度の繰り返しに
(では老婆の踊りには)
朝と同じ明るさだと木の実が笑う
それでは右は農夫が頷くだけの映像出しか
時間の経過した遊戯によいこそ
檻は開いています下を
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