終わらない夢/敬語
変化のない日常はとてもとても退屈で、とてもとても詰まらない。
しかし、僕はそんな日常を繰り返す。
文句も言わず、愚痴も零さず。
だって、これが僕の人生だから。
ただ、生きているという気もしないし、生きていこうという気もしない。
おそらく、僕には「生」に対する執着心がないのだろう。
だからといって死なないのは、死ぬのが怖いから。
ただそれだけ。
臆病な僕は何も感じず、何も考えず、ただただ生きていく。
変化のない日常を。
退屈な人生を。
繰り返しながら、
繰り返しながら。
その命尽きるまで。
嗚呼、終わらない夢を見ているのは君の方ではなく、僕の方かもしれない。
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