在るために/
浅見 豊
いつまでも
どこまでも
離れてゆく
その手と
この手
遠い
そのふたつのへだたりに
風が流れる
水に
浸されたゆびに
からむ水草
きらめく陽射し
ふたつのへだたりに
いくつもの
朝が来、夜が来る
それは
はなれてゆくうた
水になって
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