つゆ/まりょ
 

煙以外の 白い息が
出るような夜は
窓を開けてから布団に入る
まっすぐにねむれますように

温かいもの求めてるのに
さびしいだけなのに
どうしてゆがんでいってしまうかなあ

誰の腕が 私を迎えるだろうか
行きずりばかりが目について
吐き気しか覚えないのに

アールグレイは冷めてしまったよ
構わない、といって飲み干すけれど
寒いなあ、寒いよ
こんなに泣きたいだけなのに

朝には露を踏みながら
また出てゆくんだろう
誰かの涙にも気付けないで
足早に 歩いてゆく

君の腕が私を迎えるだろうか
空ばかりが目に付いて
私は正しく笑っているかなあ

暖かいものを求めてるのに
淋しくて仕方がないのに
どうしてかなあ
きみばかりをおもってしまうよ

 
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