自慰行為/朽木隼人
 
僕にとって手首を切ることが
唯一の生存確認方法だった

「間違ってる」と言われても
「気持ち悪い」と言われても
「やめなさい」と泣かれても

もう逆らわないから
だから僕のことを壊さないで

手首とカッターの交わり
そして吐き出される血液

僕はそれを見て満足する
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