背徳の烙印/
朧月
生きるということをうたうことは
今の私にはむずかしい
でも
生きているということは
当たり前のようにここにある
私がそれを阻まない限り
なにかがそれを阻まない限り
その
なにかが
明日への希望になるときがある
明日終わっていることを
全ての人が望んだことはないか
全ての人は
明日目覚めることを願って眠るのか
私の背に朝日が眩しく降り注ぐ
それは
背徳の烙印のように
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