花葬送/滝沢勇一
 

誰かいるみたいにひとりでつぶやいて夕方、銀河鉄道の夜

星の降る夜だと思った。
おおぶりの布団をかぶって、
一人で寝ました。

山にいるメリーメリールー昨日泣いてた「あまりにも月が恐いの」


黒い鵜が、濡れた鵜飼いに放たれてとぷんと海に沈んで溶けた。

人はいつか死ぬけど死ぬから死ぬ時もひとりぼっちで安心、安心。



妄想を増幅させろシャングリラ。つらくてもつらくてもつらくても生きる


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