みずいろ/
けさんぼん
どこかの焚き火のにおいも
さらさらの空気も
柿いろの空も
鈴虫のこえも
うすぐらい街灯も
踏切の音も
車のヘッドライトも
後ろを歩くカップルも
いまならみんな
愛せる気がする
空を走る
電線は
わたしを誰かの家まで案内する
それが
君の家に繋がっていればいいなとか
一番星に気付いたときのような気持ちを
足音に託してみたりして
コンビニで肉まんを買うことを思い付いて
わたしは
神様からできるだけ幸せに見られるように
鼻歌をうたった
戻る
編
削
Point
(3)