死んでいく夏を見つめ/
けさんぼん
降り積もった憂鬱を踏み締め
崩れていく入道雲を見守った
もはや手を伸ばしても遅すぎるというのに
ローファーの高望み
走り去る夏は尾ひれをなびかせ
金色の夕焼けに思い出を放り投げた
制服のリボンでは掬うことができない
今 隠れた世界に垣間見る
甘酸っぱさの向こう側
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