ささくれ/
ジャイコ
はだかになってわたし
まっくらなへやの床をだきしめた
おなかの上に寝そべる闇を
なんとかしたかった
降りてくるよるに
カーテンをひいて抵抗したけど
時間制限があったらしくて
ひいやりとした黒がのしかかってきた
文字を繰るたびに
かたかたと鳴る壁が
いつのまにか四方にせまっていた
あたしはひとり
足先から伝ってきた痺れに震え
くしゃみする
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