黄昏に告ぐ/みつべえ
プットされた私の情報などなど、私を命名し管理しようとする見えざる手に無頓着ではいられない。
私が私の知らないところで「私」として流通してしまうので、ホントは私のほうがニセモノではないのかと怯えて、これからは「私」を模範に生きよう。そのほうが楽だもんな、と突然ふけこんでしまってもいいトシになったな私も。
何を言ってるんだか。そうなのだ、実は私のほうがニセモノなのだ。ホンマモンのニセモノになるには、まだまだ努力とバカが足りないが。精進しよう! うさんくさい者になるのが目下のプロジェクトである。ああ、精進料理がたべたい。いますぐこの国から飛び出したい。そして神も知らない砂漠で、誰でもない私という廃虚を発掘したい。いや、建立したい。私とは誰だ。私とは私へ向かって消えてゆく私のことだ。なんのこっちゃか、私にもわからんよ(笑)
※「めろめろ6号」からのリバイバル
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