悲しき雪/乱太郎
 

私の悲しみが
雪となって落ちてきた
ひらひらと
黒い髪に休むように
静かに
手のひらの温もりに迷い込むように

いつまでも
止まない
白い悲しみ
どこまでも
染めていく

でも

これほど泣いていない
悲しんでいない

きっと
これは
世界のどこかの悲しみ

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