傘のなくとき/kawa
 
光差す影共するは人の為


息子追い悪さもできず四十年


子よ、世界はそれほどきれいにあらず


新聞に私の友の名がふたつ


シーサーはシャチホコ食わぬ、と月


手作りアイスを半分食い正午


私のきらいなものもすべて星の子


傘を差す雨はすぐやみ風が吹く



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