僕はあした37歳になる/紅林
 
悪縁を捨てたく風呂で体じゅうこすりまくって血だらけになる

鏡に映る顔は父の同じ年より白髪としわが多くて

来るはずのない幸せを次の年こそはと祈り
迎える零時

幸せという言葉のカタチをまだ知らぬまままた年を重ねる

歳重ね残り時間が減るほどに思いをはせる夢の行く末
戻る   Point(3)