青空/八男(はちおとこ)
考えていると
究極の向こうに青空が見えてくる
平和な青空が広がる
ブスな詩人が居酒屋で
空豆は青空みたいに見えるから空豆って言うのよって言っていた
なんともその容姿とその言葉に説得力がなく
その説得力の無さの向こうに青空があった
芝生の向こうの青空から
夕焼けの向こうの青空へと
飛行機は飛んでいく
こんどの青空の日に
河原で石を拾って
花壇をつくる
その上の青空には
とんびが
くるくると
くるくると
うすい影をつくって 泣くのだ
レニーの言葉の 遥か彼方で
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