If I were beautiful.../
瀬崎 虎彦
過去ほど遠くない未来を
日傘越しに目にうつしていた
声はきっと涙よりも早く
乾いて消えていってしまうだろう
僕はこの体に閉じこもって
もう外の世界には触れない
緑ばかりの部屋のベランダで
見えない星の雨を探してる
透明などこまでも透明な
風を受けて無邪気に笑うように
あの頃のように誰かを愛し
誰かを愛する日は来るかしら?
僕がもっと美しければ
君は僕を愛したよ
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