きみだけの/あぐり
 

指にこびりつく青は毒ですごめんなさい

明日があるんだと言う
朝焼けに夏はかがやいたと泣く
ぼくの先端から広がる海にきみを溺れさすの
良いから
もう 良いから
この身体を絞めて
そうして搾られた純粋なはずの愛を
きみにあげたい

いつかは笑うんだと
囁いたぼくの
せいいっぱいの恋を
翳して泳いでほしい
きみが眠る夜を浸して、染めたなら
ああもう良いから
良いから
大丈夫なんだ
わたしはもう
きみだけのものになりたい
きみだけの
愛してるになりたい





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