めぐる風 炎 そして永遠がやってくる/瀬崎 虎彦
 
めぐる風 炎 そして永遠がやってくる
遠くから海鳥の声が聞こえる
虚無 虚無 虚無 虚無
翼を持つものたちは明察する

転びつつ丘を駆け下りて
僕は暗くなる前に帰り着く
夜に浸されてしまえば
もう戻れないのは確実だった

こんなにも心がただれてしまって
もう元には戻れないだろうと
愛を失った日に言葉にした

薄情な僕はその言葉を裏切って
やり過ごしながら生きてきたのだし
生きていくのだと予感している
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