「分離」/
Leaf
このまま繋ぎ止め置いたままでは
日々迫りくる雲の流れに押され
上昇し続ける風船のように
いずれ破裂してしまう
この世の泡沫をまるで空の如く掴み取ることもできない
時の波に触れる灯籠の焔に託す想い
揺らめく蝋燭の炎が揺蕩う心、うつし
そっと川面に浮かべ
名残り惜しんで手を放す
心と身体を別々にして
其々を放してあげようか
季節の終わりに折り重なるようにして
新たな風が舞い込んでくるのだから
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