ライフ/
灯和
友人の白い歯が目に障る
*
私が作り出した、この孤独な空間で
ガラス越しに眺める登校風景
の真っ只中に
混ざることへの嫌悪感。
否、私は知っているのだ
大勢の中に紛れ込むことの
胸をしめつけるほどの安心感
それに呼応する罪悪感。
その全てに爪を立てれば、
内側から血が溢れる、はず
あなたは生きていますか。
誰かを殺したことがありますか。
人を生み落としたことはありますか。
あなたはたった今、
反転した世界にいます。
*
振り返れば
一面の青、
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