すたーだすとたちの唄/おこし
世の中の外灯を全て壊してまわろう
明るすぎるんだ夜が
どうしろっていうの
涙こぼしても滲まない
たゆたえないよ、星が 星がないのに。
どうしようもないよ、夜が 夜がないの
だから、作るんだ
涙が溶けて滲む夜
星が流れるミルキーウェイ
手に持ったお母さんのお気に入りの包丁
外灯につきたてて
…はじかれて
外灯の甲高い叫び笑いも滲まない
お前らの、お前らのせいなんだからな!!
夜が、どこにもないよ母さん
やっぱり、どうしようもないよ
―――待っ、て!!
色褪せた声が目に響いた
母さんは夜にいるんだ
◇
我々はみなミルキーウェイ
水と油のように相容れず
いっしょくたに流れる
さぁ 星になろう
ミルキーウェイは我々だ
◇
―――ごめんね
軋んだ音が脳に映った
あの子は夜においてけぼり
一度流れたら止まらない(消えるまで)
さめた熱をまとって
ひとつのベクトルに忠実に
離れていく
流れ星
戻らないのは私のせいじゃない
理、だ
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