わたしは小さな虫だから 近づいてくる冬が怖いとおもうのは あたりまえだなんておもわないでほしい もうだいぶ寒い (すーっと すーっと ねむく なる) からだから力が抜けて もしもわたしがつぎの春に もう一度あなたと会えるなら からだじゅうで抱きしめるんだ それはあなたが愛しいのと そして わたしがたしかに居ることを ただ たしかめたいだけ (すーっと すーっと すーっと しぜんに)