森へ 〜私が狼になった日〜/
未有花
から私たちは狼みたいに愛し合ったの
「これは罠なのかしら」
「いいや 違うよ
僕たちはみな狼の血族なのさ
愛し合うときにだけ本当の姿に戻れるんだよ」
森の奥へ狼が駆けて行く
私たちはどこへ行くのかしら
それはきっと誰にもわからないことなのね
走って
走って
狼に追いつかれないように
走って
走って
森の奥へどこまでも
走って
走って
走って!
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