信頼の音/朧月
貴方の心に手を添えることで
貴方が楽になり
私が生を知り
それで2人が
今を笑えるならそれでいいと思う
貴方の胸に耳を当てて
その音を確かめて欲しいというのなら
私はいつまででもその調べを
小さく音階にしてうたい続ける
安らぎは言葉として存在しても
居心地は絵に描いて得られないまま
隠された心 言わない過去も
そっと
包むことは善しとしないで
聞きたいと感じたときこの場へ出そう
その日お互いが心憂いて
一筋の涙があったとしても
差し出した手の平を握る気持ちが
あれば
このカラダはいつもそばにあるから
いつも2人は 離れないで いるから
手を 耳をお互いにあてて
奏でる音は静かな信頼へと姿をかえてゆくだろう
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