木枯らし/フクスケ
 
木枯らしが吹いた日
小さな日溜まりに
まどろむ猫のように
冬の太陽の
わずかな温もりを探す
字引をめくるような
紅葉(モミヂ)の品定
何故か
枯れているのに
温かい手触り
冬は
微かなものが
よく見える
光の余韻に満ちて

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