ATMOSPHERE AT THE MOST FEARFUL SPHERE/瀬崎 虎彦
 
脳の半球をヘミスフィアと呼ぶ
地球のミニアチュールであり
おそらく宇宙を丸いと考える
発想の端緒はそこから

階段は上り降りるものであり
僕たちはどちらかへ進む
階段の先にたくさんの扉
部屋ごとに鍵が必要

言葉を組み合わせる
ただひとつの扉のために
あなたのこころの扉に合う鍵を

それでも扉が開かないことがある
僕は扉にそっと耳を寄せて
その裏側にあなたがいることを確かめる
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