脱皮/M?lodie
 
僕は脱皮を繰り返す
冷たくなっていく空気に
肌を剥がされていく

背中の裂ける痛み
再生する痛み

少しずつ光に触れて
目が覚めた時には
例えばそれがたった数日でも
翔べる、

それだけを只
剥がれ行く細胞に刻んで
生きる、

密やかな土の中で
それだけを只
夢を見ていた

緩やかな日常
緩やかな感情
緩やかな時間
忙しない日々の中
忙しなく揺れて

終わっていくものと
始まっていくものと

この感情は知らない
この世界は知らない

それでも

別に構わないと思ったのさ
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