脱皮/M?lodie
僕は脱皮を繰り返す
冷たくなっていく空気に
肌を剥がされていく
背中の裂ける痛み
再生する痛み
少しずつ光に触れて
目が覚めた時には
例えばそれがたった数日でも
翔べる、
それだけを只
剥がれ行く細胞に刻んで
生きる、
密やかな土の中で
それだけを只
夢を見ていた
緩やかな日常
緩やかな感情
緩やかな時間
忙しない日々の中
忙しなく揺れて
終わっていくものと
始まっていくものと
この感情は知らない
この世界は知らない
それでも
別に構わないと思ったのさ
戻る 編 削 Point(1)