青年時代/こしごえ
 
つきつめるとわたしは、
大空のもとに立っていた

高く澄んだ青い空をつかもうとする
白い手から零れ落ちる
硬質な光に照らされた
影の濃さに
影の濃さをたしかめる
誰にも語ることのない未来だ。

いつからかしら
いつがいつまで わたしなのか
流れる白い雲
はてな
あれは、わたしだ

化石よりも冷たい
歴史が涙している
どうしても
いまを追い越せない故に





戻る   Point(1)