終わる世界/e.mei
ながら
「ならお兄ちゃんが訊いてよ」と返してきた
「僕が?」
僕はそう言いながら の止まらない血の海を見た
これはどう扱われるのだろう
が死にでもすれば
やめたやめた
僕はその日の夕食をハルシオン五錠ですませることにした
もう日暮れが迫ってきている
は死んだような顔をして
明日という路線に転がっている
僕は誰もいない部屋で棒線の雨に打たれながら
またひとりけがれない少女を殺してしまいました
ぼんやり光る瞳が見えますか
あれは柚子の瞳です
涙が流されていく河の果てには
白いワンピースが飾ってる
――きこえますか 柚子
――きこえますか
――きこえますか
僕の殺したたくさんの子供たち
青い鳥のつつくアルファベット
A
神様なんていない
戻る 編 削 Point(33)