光のすじ。/aokage
暗闇に蹲っている。
寒い、寒い此の場所で、
独り寂しく膝を抱えている。
目の前には、一筋の光。
温かい風が、その光から流れてくる。
あぁ、私は、
あそこへ歩き出せるだろうか。
私がそこに行っても、
良いのですか?
歩き出す勇気が無い。
立ち向かう勇気も、無い。
でも、それでも、
その光に縋っても良いだろうか?
その光まで、這いつくばっていって、
解き放たれても、良いだろうか?
私に「夢」と「希望」を掴み取る権利は、
残されているのだろうか?
わからない。
けれど、その光は、
いつまでも私を、誘っている。
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