父/城之崎二手次郎
 
 ある日のライオン一家。
父「今からお前をこの谷に落とす」
子「なぜですか」
父「昔からの慣わしだからだ」
子「登ってきた子だけを育てるという……」
父「知っているなら話が早い」
子「でも、子供は僕ひとりですよ。もし登れなかったら、育てる子供がいなくなります」
父「……」
母「なにバカやってんの。ご飯よッ」

あとがき。
二〇〇字物語第三十九弾。
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