ブルーバード/フミタケ
 
君の瞳をみつめると
僕の中の何かに火がつくのを感じる
口づけも交さずに
君が恋人の街へ行くのをただ見送るだけで
見上げたアトリエの壁の絵には
紫の炎が燃え上がるから
なにが描いてあるのかわからなくなる
夜の森をひとり車走らせれば
田舎には暮らせないと言った君の声
何でも君の言う通りだった
君に任せれば2人の大抵のことは上手く行くのに
時々僕は、置き場のない寂しさを
怒りや不満にして忘れようとしていたんだ
過ちだといってしまえばいい
自分を責めたりしないでいいさ
奪いさってしまうことができない僕は
君のともだち

去っていく君をみていた ねぇBlue Bird

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