地球上の愛について/きらく
落ち着いて急ぐとしよう もうきっと間に合わないから焦らなくていい
千年が過ぎたら星を旅してる機械船にも休みをやろう
踏みつけた桜がいつか役割を終えて機械の一部になる夢
気分的には最悪だ 理論的には正論だ そんな気分だ
音信が途絶えた人に会いたいと思った夜の僕はみじめだ
指きりの作法その一、表情はウブい顔してはにかみながら
冷えきった夜の空気をひとしきり吸い込み愛を叫んでみたい
衝動を抑えきれずに駆け出して僕の家路を思い出すんだ
かけがえのない街だとは思わないけれどもきっと君は好きだよ
細胞に染み付いているのに記憶なんて呼べない記録がみえる
青色の底に沈んだ白色のひび割れについた君の血液
すれ違う人の全てに関係や絆と違う感情がある
コスモスへ定時連絡 地球にはまだ愛が満ち足りていなかった
週末の空が晴れたらひっそりと誰にも告げず失踪しよう
雨の日の朝によく似た落ち着きを思い返して彼女に会おう
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