片隅のさっちゃん/mad.rabby
然だった。
痛々しい白になぁれ
この世界に、私は上手に溶け込めない。
気がつけば、ひとり。
孤独を安堵するかのような、溜め息。
昨日という日に、私はいつも取り残されたままだ。
いつも今日に追い付かない。
私は今を生きれない。
これまでの人生、ずっとみんなの背中を後ろから見ていた。
そしてたぶん、これからもそうなんだろう。何となく思う。そこが私の場所で、私の限界なのかなって。
誰もが感じたことのある孤独が、私には少し違って感じる。
誰もが心のどこかにしまっている不満が、私には見つからなかった。
誰もが抱えている不安が、私には息苦しくて、堪えられそうにない。
思考を遮るような、薬品の鼻につく匂いがやけに落ち着く、そんな放課後のことでした。
戻る 編 削 Point(3)