at the book'n book shelf/あすくれかおす
 




意味もなく汚れた気分になった午後、
よる辺の水をすくう人、そのやわらかい中身をのぞいた人、
深く閉ざしてみるといい、確かではない文字のかたちは、
かたくておもい持ち物すべては、知らない世界の失くしものだとおもってもいい。



心に留めておきたいことがありますか。
その心は、どこにありますか。
夜と朝とでは、どちらの果てなら見えそうですか。
ゆるゆると泣いて。這いつくばりながら口笛を吹いて。
結び目はもう、小さくなってしまった。
平積みにするほど、話したいことがありました。
その心は、いまもありますか。



色彩をじゅんばんに、空気に渡してい
[次のページ]
戻る   Point(4)