エデンの東/umineko
朝陽が、まぶしい。
まぶしいけど、たよりない。
たよりないくせに、私を射抜く。
逃げられないよ と
病室の窓は 東向きで
私は ベッドの上に寝かされて
身動きできない私の左に
容赦なく君は降る
君には悪気はないし
私が動けないだけだ
君はきっと世界を等しく
照らしているんでしょ?
同じ密度で
私が欲しいのは
そんなものじゃない
もっと
ゆがんで
狂おしく不公平で
傷つける 傷つけるための
そんな
愛のようなもの
君が
天空で輝いて
どれだけ私を照らしても
私には意味がない
もっと
ゆがんだ
愛のようなもの
私のために消えてゆく
朝露のようなもの
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