数字論1/
都志雄
いーち、
にーぃ、
さぁーん!
四丁目の公園のわきを通ると
子供たちが叫んでる 一斉に
数を数え
数と数えられ
くたびれくすんだ任意の整数が
時速5キロの自転車で
夕方6時の帰宅です
マイルドセブンに火をつけて
8号棟へと続く石段の9段目
今日も腰掛け
胸に押し込んでいた「いっぱい」を
赤い夕日にふーと吐く
オーイ!
ここにいる
「わたし」はここに
、いる
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