Je te veux/あぐり
君と私の中に間に
まるで夜間工事みたいに赤く点滅しながら
散らかる多すぎた思い出につまずいては
何処にも行けない(もしくは片道通行の)この閉塞感を愛して
触れられない、嗚呼また今日は綺麗な、雨に柔らかくしなだれる髪と白い肌を想ってる
雨と金木犀と煙草と珈琲
君の匂いはひどく甘く
一オクターブ開かれた指先から漏れだす音、音、おと
まっすぐまっすぐ鼓膜から頭へ心へ眼球へ溢れては止まらない今日の長雨のように。
ねぇやっぱりまた君に恋する
どんなに笑っても泣いてもまた君に恋する
当たり前のように、空気よりは形をもって、傍にいたらいるから
時々
哀しくなるよ
(あと30センチで届くその首筋に
あんたたちな
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