隣人なんか/hinoa
 
他人の病気は
うつくしいのだ

見舞いの言葉を
喉でとどめて

細った鎖骨を
じっとじっと見る

わたしはわたしを
一秒たりとも

許しはしない
のだけれど

それがなんの
言い訳になる

目で殺して
なんども殺して

隣人なんか
愛せない
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