チキンレース/モコ
た。
あなたと私は、
いつしか口数が減ってきて、距離がどんどん広がっていった。
そしてあなたは、
わたしがどれだけ大きな声を出しても、聞こえないぐらい遠くのところへ行ってしまった。
こうしてあなたと私は会わなくなった。
もし、もしどこかですれ違っていたとしてもあなたは…きっと私も、ただのどこにでもいる通行人でしか思わないだろう。
あなたと私は大の親友だった。
あなたと私をこんなにも引き離したのはあなたのせいでも、私のせいでもない。チキンレースをしなければ生きてはいけないようになった、今の世の中だ。
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