「ユーモラスに憂う、抗酸化シリアスという名の浄罪を飲み込んで」/Leaf
くは変えられない
それは何だ
独りでに瑞々しい刃先に滴る
一滴の雫の揺蕩う様子は
自らを捧げる贖いの心
床に滴り落ちる血溜を見下ろして
少しずつ少しずつ違えるけれど
もうすぐでしょ?
酸に抗う生命体の
一頻り飢える姿形が醜いと思えるのは
生まれ死するまでの短い期間
たったそれだけの間なのに
奥深く潜む藻に絡まって
身動きとれないという暗示
ビリジアンな呪縛も
見て見ぬ振りが常道
霧に映る芯、真、心
真摯な瞳孔に笑い掛けてくれ
そしてユーモラスに憂う、抗酸化シリアスという名の浄罪を飲み込んで
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