恋歌/虹村 凌
わかりきった明日に怯える方が
俺にとっては楽なのかも知れない
何時来るとも知れない
俺達の終わりに怯えるよりも。
独りで眠る夜に寝返りを繰り返すのは
俺にとっては苦になりはしない
お前からのアテの無い連絡を待つ
どんなに短い言葉でも。
恋をすると言う事は俺にとって
魚が水を得たような感覚に陥る事で
俺はお前の為のウタを
俺はお前の心を知らずに書き続ける。
お前が発する言葉の端々に散るのは
俺の涙を誘う ありきたりの言葉
その言葉を 文字通り抱き締めて俺は泣く
俺はそんな素敵な野郎なのさ。
ブルースも歌わない
ブルージーにも歌わない
どうしてかわか
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