声/
都志雄
最果て岬を前にして
悲劇のヒーロー気取りが一人。
この地の果てまで来たならば
《ムコウガワ》まで
行けるとでも思ったか…
寒立馬(かんだちめ)たちは
お構いなし
三々五々、草を食み
追いかけ合ったり
寝そべったり
世の中はこんなにややこしいのに、
おまえたちなんと
逞しく、
愛らしく、
気高く、
美しい姿!
・・・・・・!
あーあ
いつでもさっさと死ねるなら…
{引用=やがて君はすべて忘れる
[
次のページ
]
戻る
編
削
Point
(0)